ジャパニーズアクセントが恥ずかしい?
英語の発音、苦手に感じている人は多いですね。
ジャパニーズイングリッシュから抜け出せずに
悩んでいる人もいることでしょう。
現代において、英語は世界共通語です。
そのことは、英語を話す人でも、英語が母国語ではない人が増えた、と言うことを意味します。
今や、英語ネイティブの人よりも、そうでない英語話者のほうが多いのです。
世界の人々は、インドなまり、中国なまり、ドイツ語なまりなど、いろんな癖のある英語を使ってコミュニケーションしています。
日本語なまりもそのひとつ。
私たちが目指すべきはネイティブの英語ではなく、コミュニケーションに使える英語です。
発音が悪いことを過度に気にすることは意味がありません。
自分の言葉の個性として、臆せず言葉を発したいものです。
実際に、世界で活躍している人の中には、日本語アクセントの強い人もいます。
しかし、その人が発する内容、そして本人自身が認められるならば、そのことは大きな障害にはなりません。
発音が下手なことでコンプレックスを持っている人がいるとすれば、問題はそこではないことを認識しましょう。
発音がよくないことで起こる困ったこと
では、発音をよくするための努力をまったくしなくていいかというと、
そうではありません。
発音が悪い(というか、理解されづらい)とこで起こる問題を考えてみましょう。
1.コーヒーを頼んでコーラが出てきた?!
よく聞くエピソードに、
コーヒーを頼んだのに、コーラが出てきた、
というものがあります。
日本人からしてみたら
コーヒーとコーラなんて簡単な単語が何で通じないんだろー!?
と思ってしまいますね。
原因はコーヒーの“コ”とコーラーの“コ”は英語の音では区別されているのに、
日本語だと区別がなくどちらも同じ音で発音しているからです。
最後まで聞くと、
コーヒーの“ヒー”の部分とコーラの“ラ”の部分もぜんぜん違うのですが、
ネイティブは、アクセントが置かれている頭の“コ”の部分だけ聞いてパッと判断しているので、
コーヒーの“コ”と言ったつもりが、コーラの“コ”と受け取られて、その時点で
「はい、コーラね~」となってしまうわけです。
これを解決するにには、コーヒーの“コ”とコーラの“コ”の区別をして、
どっちの音を出すのか意識して言うことが必要です。
そうしないと、ある時はコーヒーが出てきて、
ある時はコーラが出てきて、「今回はうまくいったぜー!」なんてことになってしまいますからね。
そういう意味で、それぞれの音をちゃんと区別して発音する努力は必要です。
2.シドニーが通じない?
ある人が、シドニーって言ったのにどうしてもわかってくれなくて、
結局紙に書いて伝えた、という話をしてくれました。
“”シドニー”ってそのままじゃん!
何で通じないの~?
って思いますか?
実は、これはアクセントの問題です。
日本語で“シドニー”って言ってみてください。
どこを強く言いましたか?
シドニー? シドニー? シドニー?
どれも違うはず。
日本語にはアクセントの強弱はあまりないので、
どこにもアクセントを置かず、平板に言いますね。
ところが、英語だと、頭のSy の部分が強く言われるので、
Sydney、という風に聞こえます。
この頭の強い Sy が聞こえないとシドニーって認識されづらいのです。
そういう意味で、日本語にはない、英語独特のアクセントを意識しないと、
発音が正しくても意味を理解されづらいという問題が起こります。
目指すは理解されやすい発音
この記事のはじめに、世界には様々な英語があふれているので
日本なまりの英語をコンプレックスに思う必要はない、と書きました。
ただ、これまでの例をみたらわかるように、
あまりにも本来の音やアクセントから外れていると理解されづらいのは当たり前です。
通じない、誤解されやすいのはもちろんのこと、
聞く側からすれば、わかろうとする努力が余計に求められます。
わかりやすい発音は相手に対する思いやりにも通じると私は思っています。
なので、私たち日本人学習者は、
通じないことで自分たちが負うストレスを少なくするため、
そして、聞くひとが感じる過度なストレスをすくなくするために、
正しい発音トレーニングをする必要があると私は思っています。
その際、目指すべきは、ネイティブのような完璧な発音でなく、
英語の音として、わかりやすい発音です。
その発音トレーニングのやり方も今後詳しく書いていく予定です。